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ポンコツ弁護士に相続手続きを頼んだら約300万円の損をしかけた話②衝撃の税金通知

ポンコツ弁護士に相続手続きを頼んだら約300万円の損をしかけた話

——弁護士との長い交渉記録【第2話】


→ 第1話はこちら


目次

衝撃の税金通知

2024年4月。

K弁護士からメールが届いた。内容を読んで、声が出た。

「税金の支払いが発生します。金額は約300万円弱です。預かっている通帳から支払っておきます」

……え?

聞けば、不動産売却に伴う譲渡所得税と住民税だという。土地を売れば税金が発生するのはわかる。
そういうものなのかと思い、少し自分でも調べてみた。すると驚くべき事実が分かった。
「多分、この税金、支払わずに済ませることができた。。。」

空き家特例」という制度がある。正式には「被相続人の居住用財産(空き家)を譲渡した場合の特別控除」と言い、被相続人が住んでいた自宅を相続して売却する際に、最大3000万円の控除が受けられる制度だ。適用されれば、今回の税負担は大幅に減る——ケースによってはゼロに近づく可能性すらある。

素人の私がすこし検索すれば、わかる程度の情報。なぜ、これをK弁護士は検討してくれなかったのか。

私はK弁護士に抗議すべく、実際にK弁護士とのやり取りをすることが多かった私の母にも前後関係を確認した。
そこで、驚きの事実が発覚した。
K弁護士からの税金の支払いに関するメールを送ってきたのも、私の母が「税金の処理もしてもらっていますよね?」と尋ねたのがきっかけだったという。
K弁護士はすっかりほぼ案件が片付いたつもりでいて、裁判所に成年後見人の辞任の手続きをするために書類を取りに私の実家を訪れた際、母から問いかけられて初めて「あ、税金の処理が必要だ」と初めて気づいたのだ。。。

タイトルに書いたポンコツ弁護士、ちょっと攻撃的な表現かなと思っていた方もいるかもしれませんが、これはポンコツ弁護士ですよね。。豊富な相続案件の実績とはなんだったのか。。

ここから、K弁護士のポンコツっぷりが次々とあきらかになっていく。


空き家特例が適用できない?

私から、「空き家特例が適用できるのではないか?」という抗議を受け、K弁護士もあわてて、調べてくれたが、適用はできないということだった。
空き家特例が適用されなかった理由は、2つあった。

ひとつは、建物を解体してから売る必要があったこと。
祖父の家は建物つきのまま売却されており、買主が後から解体した。特例を受けるためには、売主側で解体してから売るか、あるいは建物が耐震基準を満たしていることが条件のひとつだった。(築50年経っている建物だったため、当然満たしていない)

もうひとつが、より厄介だった。
祖父が生前、隣人の方に庭の一角を月3000円で駐車場として貸していたのだ。この「貸付の用に供されていた」という事実が、特例の適用を妨げる条件に引っかかるという。

しかもここで、さらに驚く事実が出てきた。

K弁護士はこの貸付について、隣人との間に正式な賃貸借契約の解消合意書を作成していた

もともとはどういう話だったか。祖父が施設に入る前から「使っていない軒先を好意でどうぞ」という形で駐車させてあげていた。無料でもいいと言っていたそうだが、どういう老人の気まぐれか月3000円賃料としてもらうことにしたそうだ。それでも近隣相場の駐車場価格を調べると2万円程度はする。5~6分の1以下の金額だ。実質的には「お隣さんへのご厚意」に近い、あいまいな取り決めだった。

それをK弁護士が、わざわざ書面に起こしてしまった。売却時に法的トラブルを避けようとした判断だったのだろう。しかし結果として、「正式な賃貸借契約が存在した」という事実が固まってしまい、特例適用の議論をさらに難しくした。


残念な弁護士の言い訳

私はメールでK弁護士に申し入れた。

「この事態を招いたのは先生の責任ではないですか。空き家特例を検討せず手続きを完了させたことの打開策を、責任をもって模索してください」

K弁護士の返答は煮え切らなかった。

そしてK弁護士が口にした言い訳は、私をさらに驚かせた。

以前の祖父の相続案件、実は少し問題があったと書いた。その問題というのが相続にかかる諸経費など弁護士費用は通常は、依頼人(この場合は祖父)がすべて負担することになるらしい。でも母がこの経費を7人の相続人全員で均等に割ってほしいと相続人への連絡の際に一緒に伝えるように依頼していたのだ。しかし、K弁護士は忘れていたのか、めんどくさかったのか、この依頼を無視して処理した。そのため、私が後日精算の際に、なぜ依頼の通りにしなかったのか抗議したというやり取りがあった。


この件を蒸し返してきて、経費をかけると怒られると思ったため、税理士への相談をしなかったというのだ。

……費用をかけていいかどうかを、なぜ事前に私に確認しなかったのか。確認もせず、専門家にも頼まず、結果として約300万円の損害が出た。なのに責任の一端が依頼人にあると言わんばかりの言い訳をする。

これが「いい大人が」、「弁護士が」する言い訳かと思って、すっかりあきれてしまった。


→ 第3話へつづく

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